どうも、もと上場企業商社の人事マン、おっくんです。
面接の場で、かなりの高確率で聞かれるのが、長所と短所についての質問ですよね。
この質問は、一見シンプルで、誰にでも答えることのできる質問です。
しかし、もと人事の立場から言わせてもらうと、この「長所と短所」の質問は、面接の合否に影響するレベルの重要な質問。
そこで今回は、面接で長所と短所を聞かれた時に、あなたが高評価を得るために抑えるべきポイントをお伝えしますね。
面接官が長所・短所を聞く理由
まず、なぜ面接官は長所と短所を聞くのでしょうか?
ざっくり言うと、あなたの「人物そのもの」が見たいからです。
つまり、スキルや過去の職歴よりも、あなたの人柄やキャラクターを見るために、あなたの長所と短所を聞くのです。
これだと少し抽象的なので、もう少し具体的にお伝えしましょう。
企業は、あなたの長所と短所を聞くことで、以下の4つを知ろうとしています。
- 会社で活躍できる人物かどうかを知るため
- 自分を客観的に見れているかを知るため
- 致命的な短所がないかを確認するため
- 短所を克服するために努力しているかを知るため
1つずつ具体的に見ていきますね。
理由1:会社で活躍できる人物かどうかを知るため
特に20代の中途面接を実施する場合、スキルよりも「人物重視」で採用を行っているところがたくさんあります。
人物重視と言っても、それはあなたの人間的な魅力の有無ではありません。
「人物重視」とは、あくまでも、あなたが即戦力であるかどうかの評価の延長線上にある基準の1つなのです。
つまり、たとえどんなスキルがあっても、仕事内容や職場にそぐわないキャラクターであれば、戦力として使えない、ということなんですね。
会社によって、求める人物像はそれぞれ違います。
- 熱い主張や攻めの姿勢を持つ人
- 柔軟性があり、協調性のある人
- 上昇志向の強い人
などなど・・・。
この質問の意図は、
- 人柄が仕事に与える影響
- 職場とのマッチング
であることを意識してください。
理由2:自分を客観的に見れているかを知るため
自分の短所を素直に認めているかどうか?
というのを、会社は知りたがっています。
間違っても、

みたいなことは言わないでくださいね。笑
仮に本当に、あなたが「自分に短所がない」と思っていても、必ず言ってください。
それが、大人の世界の受け答えです。
嘘や誇張はせずに、素直に自分を客観視し、自分の欠点を認めることも、会社で働く上でとても重要なことなのです。
理由3:致命的な短所がないかを確認するため
人間にはそれぞれ違った短所があります。
しかし、会社において、致命的な短所というものも存在します。
例えば
- 嘘ばかりついてしまう。
- やる気が出ないと全てを放り投げてしまう。
- すぐに暴力を振るう。
- ギャンブルがやめられない。
- 人を傷つけることに快感を覚える。
など。
笑っちゃうような話ですが、実際、バカ正直にこんなことを言う求職者に出会ったこともあります。
会社にとって、致命的となる欠点は、わざわざ言わないでおきましょう。
(あなたが、こんな人でないことを祈ります)
理由4: 短所を克服するために努力しているかを知るため
会社は、単にあなたの短所が知りたいだけではありません。
自分の短所を知り、それを認め、克服するための努力をしているか?
という点を重要視しています。
仕事は、悩みや課題を解決するものがほとんどですからね。
「短所を克服しようとしている人は、入社後も問題解決を通して成長していける人」
と、高く評価されます。
面接の長所・短所で高評価が得られる5つの答え方
では、面接で実際に長所と短所を聞かれた時、どのように言えば高評価が得られるのでしょうか?
それには、以下の5つのコツがあります。
- 長所は必ずエピソードを交えて客観的に話す
- 長所と短所の表裏一体性を抑えて話す
- 短所は必ず克服しようとする姿勢を見せる
- よくある言葉を自分らしい言葉に置き換える
- 企業との共通点を存分にアピールする
1つずつ具体的に見ていきましょう。
1:長所は必ずエピソードを交えて客観的に話す
長所には、必ずエピソードが必要になります。
なぜなら、自分が話す長所に説得力など皆無だから。
仮にあなたが、今日出会ったばかりの人に

って言われて、信じますか?
「知るか」って思いますよね。
特に長所には、エピソードや、第三者の意見が必ず必要なんです。
エピソードや第三者の意見を交えることで、あなたの発言にグッと説得力が増しますよ。
私の長所は、「リーダーシップがある」ことです。
前職では、新規商品開発プロジェクトのリーダーを任され、
年齢や部署の異なったメンバーを集め、まとめる役を務めていました。
(エピソード)
また、上司からも「君は周囲を引っ張っていくのが上手だね」と言われてきました。
(第三者の意見)
エピソードが見つからない時は?
エピソードは、見つけましょう。笑
繰り返しますが、エピソードのない発言に、説得力は皆無です。
あなたのこれまでの仕事を思い出し、必ず長所に繋がるエピソードを発掘してください。
- 仕事で苦労したこと。
- その苦労を乗り越えるために努力したこと。
- その苦労を乗り越えて感じたこと。
などを洗い出せば、必ず見つかるはずです。
2:長所と短所の表裏一体性を抑えて話す
性格というものは、長短が表裏一体になっているものです。
例えば、
「一度決意したらその信念を最後まで曲げない」
性格は、裏を返せば
「思い込んだら周囲の意見を聞かない」
という短所に通じます。
長所を告げることによって、あなたの短所も引き出されることに注意しましょう。
なので、自分の性格を分析し、長所と短所を同時に伝えることをおすすめします。
私の長所は、「集中力がある」ことです。
しかし、時に集中しすぎて残業が増えてしまい、注意されることがありました。
なので今は、作業は集中して行いつつも、作業を切り上げる時間を決め、効率的に取り組むよう努力しています。
3:短所は必ず克服しようとする姿勢を見せる
短所を言いっぱなしにしてはいけません。
先程もお伝えしたように、企業は、あなたが短所を認め、それを克服しようとしている姿勢を見たいのです。
ポイントは、未来と現状を語ることです。
- 自分の短所をどのように改善したいか?(未来)
- 短所を克服するためにどのように取り組んでいるか?(現状)
「改善したい」だけでは、評価されません。
必ず、短所を克服するために今取り組んでいることを、具体的に伝えるようにしましょう。
4:よくある言葉を自分らしい言葉に置き換える
長所や短所は、けっこうかぶるものです。
僕も前職で人事にいたころ、1日に何人か面接をしていると、「またこの長所か・・・」となってしまうこともしばしばでした。
なので、ありきたりな長所も、あなたなりの言葉に置き換えるようにしましょう。
すると、面接官に対して新鮮に聞こえますよ。
特にあなたの話すエピソードにしっくりくる言い換えを見つけましょう。
【長所】
「前向き」 → 「逃げない」
「積極的」 → 「アクティブ」
「明るい」 → 「明朗快活」
【短所】
「心配性」 → 「マメすぎる」
「優柔不断」 → 「煮え切らない」
「がんこ」 → 「いじっぱり」
など
5:企業との共通点を存分にアピールする
せっかくの面接ですので、受ける企業の特性に合わせて長所と短所を選びましょう。
既に転職サイトの情報や、あなた自身が面接を通して会社の「社風」があるはずです。
自分が受ける企業のことを事前に調べておき、

と思うキャラクターを予想しておきましょう。
その会社の社風に、あなたの長所と短所がマッチすれば、合格の可能性が高まりますよ。
【回答例】よく使われる長所30選
ここからは、あなたの長所・短所を見つけるのにヒントにしていただくため、長所と短所の例を挙げておきます。
- 臨機応変
- 協調性がある
- 物怖じしない
- 真面目
- 責任感が強い
- リーダーシップがある
- 行動力がある
- 好奇心が強い
- ポジティブ
- 前向き
- 熱中できる
- 人を楽しませることができる
- フットワークが軽い
- 誠実
- 素直
- 几帳面
- おおらか
- 負けず嫌い
- 気が利く
- 度胸がある
- 独創性がある
- 偏見をもたない
- 整理整頓が得意
- 感情をコントロールできる
- 計画的
- こだわりが強い
- よく人から相談を受ける
- 周囲に頼られる
- 器用である
- 我慢強い
【回答例】よく使われる短所13選
短所の例も載せておきますね。
- おおざっぱ
- 慎重すぎる
- 忘れっぽい
- 集中しすぎる
- 心配性
- 人見知り
- 優柔不断
- マイペース
- がんこ
- ずうずうしい
- あきっぽい
- 影響を受けやすい
- 鈍感
最後に~言い方次第で短所は存在しなくなる
今回は、長所と短所を答える時のポイントをご紹介しました。
まとめると、以下の5つを抑えておけば、必ず高評価が得られます。
- 長所は必ずエピソードを交えて客観的に話す
- 長所と短所の表裏一体性を抑えて話す
- 短所は必ず克服しようとする姿勢を見せる
- よくある言葉を自分らしい言葉に置き換える
- 企業との共通点を存分にアピールする
物は言いよう、ということで、あなた自身の性格をどう伝えるかで、長所が短所になることもあります。
また、もちろんその逆もアリ得る、ということ。
面接は、いかに事前準備と練習が大事か?ということがわかっていただけたかと思います。
もしもあなたが、
- 「面接が苦手」
- 「もっと面接の練習がしたい」
と思うならば、一度転職エージェントを利用してみるといいでしょう。
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それでは。